ヘルニアのリハビリにウォーキングとプール。

暇で始めた散歩(ウォーキング)とプール歩きのリハビリ

リハビリはけん引や腰の暖め、背筋の他、ウォーキングも行うことになりました。これはリハビリのメニューになかったのですが、あまりに退屈になってしまい、先生に言ってみるとあっさりOKを貰えました。退屈というのは痛みで唸っていた時はベッドに横になるしかありませんでしたが、そこそこ動けるようになると、楽しみが食事だけになってしまい、することもなく本当に退屈なのです。14インチのブラウン管テレビが各ベッドについているのですが、観るにはカードを買わないといけないのでお金がかかりますし、今と違ってパソコンは高く持っていません。持っていて持ち込んでいても、病室にインターネット回線はありません。あまりに暇で散歩でもしようと思い、先生に相談したのです。

太らない為にもウォーキングくらいしとこうか、暇だし。という感じで言ってみたのですが、ウォーキングはリハビリにもよいので、無理をしなければいいですよ。とリハビリ効果もあったのが嬉しい誤算でした。体重が重いと腰に負荷がかかるので、痩せれば負荷は減り痛みも軽減できるというのは予想できますが、実はただ歩いているだけでも、人間は腹筋や背筋を使っていて、知らず知らずのうちに鍛えているらしいのです。これは仰け反ったり、前にかがんだり、変な姿勢で歩くと返って腰に負担がかかるのですが、背筋を伸ばし、姿勢よく歩くと、腹筋と背筋が姿勢を保つために筋力を使い、鍛えられるというわけです。なるほど、言われてみればと納得し、時間つぶしとリハビリを兼ねながらスタスタとウォーキングを行っていました。毎日ではないですが、2~3日に1回は行っていました。これは同じ部屋の後で入ってきた同年代の人も暇だったらしく、ちょこちょこ一緒に行くことが多くなりました。しかし彼は細身で締まった身体をしており、速度がはやく、なんとヘルニアなのにジョギングになってしまうこともありました(笑)自分は遅いので、結局一人でのウォーキングになってしまいました。

ある日、同じ部屋のスポーツマンっぽい人がタオルや海水パンツを袋に入れ、出かけようとしていました。聞くと近くにトレーニング施設があり、その中にプールがあって、そこでリハビリをしているとのことでした。プールもいいなあ。と思い、病院の人に聞いてみると、プールでのリハビリは腰に負担がかからず効果的で、ひねりながら歩くといい。動けるなら行っても構わないよ。ということでした。しかし一回300円程かかります。お金がかかるのか。けどウォーキングも飽きるし、今度行ってみようと思い、入院して3週間後位だったと思いますが、外泊許可が出たので、アパートに戻り、下着などの着替えと一緒に、海水パンツを引っ張り出し、病院に戻ると、午前中の通常のリハビリの他に、近くのプールにもリハビリに向かうことになりました。プールに入り色々と歩き方を試してみて、教わったひねり歩きも試してみます。さらに手の平を広げ、水の抵抗で負荷を多くしてみると、なかなかよさそうです。プールではおばちゃん達が多く、泳いでいる人もいますが、同じように歩いている人も結構います。声をかけられ、「リハビリです。」というと、「ああ、あの病院の」と、すぐに返事が。よくこのプールへリハビリに来ている人が多いのでしょう。

海で遊ぶことはたまにあったのですが、プールに入るのは中学生以来の事。水の中を歩くのはなかなか新鮮です。変わったことは、真っ黒だったトランクス型の海水パンツが、少しずつ茶色くなってきたことです。消毒の塩素で変色したのでしょうか。同じようにプールでのリハビリを考えている人は、高い水着を着ていると、塩素で変色してしまうかもしれませんので、リハビリ専用の変色しにくい水着や安い水着を着ていないともったいないです。自分は昔の古い海パンでしたが。リハビリにウォーキングと水の中歩きができたのは幸運でした。また、運動が好きというわけではないのですが、あまりに退屈という事も幸いしました。リハビリ位しか退屈凌ぎがありませんでしたので。ウォーキングとプール、通常のリハビリ、ブロック注射、また25歳と若かったこともあり、痛みはあまり気にならないようになってきました。

椎間板ヘルニア

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